レンジで簡単、ふわとろ豆腐の作り方!アレンジレシピもご紹介
スーパーで売っている豆腐も美味しいけれど、できたての豆腐もふわふわ、とろとろで絶品です。そんな、ふわとろ豆腐は家庭にある電子レンジとシリコンスチーマーで簡単に作れちゃいます!豆腐を使ったアレンジレシピや、なぜ豆腐が作れるのかもご紹介しますので、ぜひ楽しく作って美味しく食べてください。
美味しい豆腐がレンジとスチーマーでできる!?
スプーンですくって食べる、ふわふわとろとろのおぼろ豆腐が電子レンジとシリコンスチーマーで作れます。まずは、以下の材料を用意しましょう。
- 成分無調整の豆乳(豆腐ができる豆乳) 400ml
- にがり 24ml*
- *にがりは商品によって濃度が異なります。本レシピは、にがり15mlにマグネシウム142.5mg含むにがりを使用しています。豆腐を作るときは、にがりのメーカーに使用量を問い合わせましょう。
- 1.計量カップに冷やした豆乳200mlを入れ、にがりを12ml(大さじ3/4杯)加えて静かに混ぜ、シリコンスチーマーに流し入れます。
- 2.1を同量でもう一度繰り返します。
- 3.シリコンスチーマーに蓋をし、電子レンジ500Wで5分加熱します。加熱後に蓋をしたまま蒸らして出来上がり。
【ポイント】
成分無調整の豆乳でも、大豆固形分が10%以上の豆乳でないと豆腐は作れません。市販の豆乳を購入する際には、パッケージに「豆腐ができる」と記載されているものを選びましょう。
できたてのまだ温かい豆腐は、大豆の香りがふわっと漂い、旨みを含んだ柔らかい豆腐ならではの味わいが楽しめます。豆腐は大豆の栄養が豊富に含まれた、消化の良い健康食品です。大豆の栄養は主にたんぱく質・脂質・炭水化物で、「畑の肉」と言われるほど多くのたんぱく質を含んでいるほか、含まれる脂質もコレステロールを運び出すといわれるリノレン酸やリノール酸です。
にがりで豆腐が作れるのはなぜ?
豆乳にはたんぱく質が豊富に含まれていて、そのたんぱく質の分子は水中でマイナスの電気を帯びています。そこへ、にがりに含まれるマグネシウムが加わると、結合してたんぱく質が固まり、豆腐になるのです。
手作りでしかできない、温か豆腐アレンジレシピ
上記の豆腐はそれだけでも美味しいですが、ひと手間加えてさらに美味しいアレンジレシピもご紹介します。今回は、「エビときのこのあんかけ」を作ってみましょう。
【材料(2人分)】
- A 水 200ml
- A 白だし 小さじ1
- A しょうゆ 大さじ1と1/2
- A みりん 大さじ1
- A 酒 大さじ1
- A しめじ 適量
- A エビ(中サイズ) 6尾
- B 片栗粉 小さじ2
- B 水 小さじ4
- 大葉 適宜
【作り方】
- ① Aを全て耐熱性の容器に入れ、電子レンジ500Wで5分加熱します。
- ② Bを混ぜ合わせ、①に加えて500Wで30秒加熱します。
- ③ ②を「おぼろ豆腐」にかけて、お好みで大葉を添えたら出来上がり。
豆腐は良質な植物性たんぱく質を摂取できるので、ダイエットやトレーニング中のメニューとしてもおすすめです。
豆腐にはどんな種類や歴史があるの?
市販されている豆腐には、木綿豆腐、ソフト木綿豆腐、絹ごし豆腐、充填豆腐、寄席(おぼろ)豆腐、油揚げなどの種類があります。それぞれ、大まかに以下のような特徴を持っています。
■木綿豆腐
かつては純木綿または普通豆腐と呼ばれていた、日本古来の豆腐。原料に対し10倍の水を加えて作った濃度6〜8%の豆乳に、にがりやすまし粉などの凝固剤を加えて固め、成型・脱水して作ります。
■ソフト木綿豆腐
木綿豆腐のうち、凝固後の湯取りをせずに成型・脱水してカットしたもの。現在販売されている木綿豆腐は、ほとんどこのタイプです。
■絹ごし豆腐
豆乳濃度10%以上の豆乳と凝固剤を同時に成型箱に入れ、全体を一気に凝固させて熟成させた豆腐。ソフトさが消費者に好まれ、一般的に普及しました。
■充填豆腐
冷却した豆乳に凝固剤を添加し、包装容器に注入・密閉後に湯槽で加熱、全体をプリン状に凝固させたものです。
■寄席(おぼろ)豆腐
豆乳を凝固させたそのままの状態で容器に盛りつけた豆腐。発売当初は温かいまま販売されていましたが、現在は冷却して他の豆腐と同じように売られています。
■油揚げ
濃度の薄い3〜4%の豆乳を塩化マグネシウムや塩化カルシウムなどで凝固させ、成型・水切りした薄い生地を油で揚げたものが油揚げです。
豆腐の歴史
豆腐の発祥に正式な記録はありませんが、紀元前2世紀の中国(漢)で作られたのが始まりとされ、現在では漢の初代皇帝「劉邦」の孫である「劉安」の発明だとする説が最も有力とされています。そんな豆腐が日本に渡ってきたのは奈良時代で、遣唐使によって伝えられたそうです。
豆腐が日本の文献に初めて登場するのは寿永2年(1183年)のことで、奈良春日大社の神主の日記にお供物として「春近唐符(豆腐)一種」と書かれました。当時は、貴族や僧侶など一部の人たちだけが口にできる貴重な食べ物で、一般に普及したのは鎌倉時代です。精進料理が人々に知られるところとなり、殺生禁止の仏教の思想とも合っていたことから普及しました。
江戸時代には京都や江戸の一般庶民にも普及したものの、農民にとってはまだまだ贅沢で特別な食べ物でした。江戸中期に石臼が一般に用いられるようになったことで、豆腐が一気に広まり、天明2年には豆腐料理本がベストセラーになっています。
明治〜昭和で大豆の供給量が増えて石臼が動力化し、誰でも口にできるようになりました。「日本の豆腐」として独自の発展を遂げた豆腐は、今日では健康食品やダイエット食品としても注目されています。
ふわとろおぼろ豆腐を作って、「日本の豆腐」のやさしい味わいを楽しもう
豆乳とにがりを使えば、家庭でも簡単にできたて豆腐が食べられます。植物性たんぱく質が豊富で、消化もよい豆腐はダイエットやトレーニング中のメニューにもおすすめです。日本独自の豆腐の味を楽しんでください。