オートミールは痩せるって本当!?ダイエットにおすすめのレシピもご紹介!
近年、健康のために玄米や小麦ふすま(ブラン)などのシリアルを食べる人が増えてきました。栄養素の中でも食物繊維が豊富なこれらの穀物は、腸内環境を整えたい方に人気です。そんな穀物の一つに「オートミール」がありますが、日本では特にダイエット食として注目されています。今回は、その理由とおすすめのレシピをご紹介します。
そもそもオートミールって?
オートミールとは、オーツ麦(えん麦)を潰して食べやすくしたものです。コーンフレークなどと同じシリアル食品の一種で、欧米では朝食の定番になっていることも。玄米などと同様、精白していない「全粒穀物」であり、食物繊維のほか、たんぱく質・ビタミン・ミネラルなどが豊富に含まれています。
オートミールは痩せるって本当!?
オートミールは痩せる、ダイエット食品としても良いとされることが多いですが、それは本当なのでしょうか。
オートミールは「低GI食品」
穀物類の中でも、オートミールはGI値が低いことで注目されています。
▽GI値とは?
GI(グリセミック・インデックス)は食後の血糖値の上がりやすさ(食品に含まれる糖質の吸収度合い)を表した数値。GI値の基準は研究機関によってさまざまですが、『低インシュリンダイエット 日常食品 GI値ブック』永田孝行監修によると、GI値は60以下の食品(低GI食品)を選ぶのがおすすめです。
- (100gあたり)
- ・オートミール 55
- ・玄米 56
- ・そば 59
- ・精白米 84
- ・食パン 91
- 参考:『低インシュリンダイエット 日常食品 GI値ブック』永田孝行監修
食後、血糖値が急上昇すると、上がりすぎた血糖値を下げようと「インスリン」というホルモンが大量に分泌されます。インスリンは糖分を脂肪に変えたり、脂肪の分解を抑えたりするので、過剰分泌されると脂肪を体内に溜め込んでしまいます。つまり、GI値の低いもので穏やかに血糖値を上げれば、インスリンが必要以上に分泌されず、脂肪を溜め込みにくいというわけです。
食物繊維やタンパク質が豊富
オートミールは食物繊維やタンパク質が豊富なことは、データからも明らかです。
- 100gあたりの食物繊維:精白米0.5g、玄米3.0gに対し、オートミールは9.4g
- 100gあたりのたんぱく質:精白米6.1g、玄米6.8gに対し、オートミールは13.7g
オートミールは、食物繊維で腸内環境を改善したり、血糖値の急上昇をさらに抑えたり、健康な身体づくりのために植物性たんぱく質を摂取するのに良い食材だといえます。
カロリーが低いわけではないので注意!
上記のようにダイエットに嬉しい要素が多いオートミールですが、カロリーは100gあたり380kcalと決して低くありません。つまり、どれだけ食べても良い、というわけではないので、食べ過ぎには注意しましょう。ふやかしてお粥状にすると、少量で満腹感が得られるのでおすすめです。
ダイエットにおすすめ!簡単オートミールレシピ4選
最後に、ダイエットにおすすめの簡単オートミールレシピを4つご紹介します。朝食やおやつ、置き換えごはんなど、上手に食事に取り入れましょう。
ビタミンたっぷり!ベリースムージーボウル
- <材料(1人分)>
- ・バナナ 1/2本
- ・冷凍ミックスベリー 1/2カップ
- ・牛乳 100ml
- ・はちみつ 小さじ1
- ・オートミール 大さじ1
- ・レッドグローブ(皮ごと食べられるブドウ) 3粒
- <作り方>
- 1.バナナは皮を剥いてスライスする。レッドグローブは皮ごと縦半分に切る。レッドグローブは飾り用にとっておく。
- 2.ミキサーにバナナ、冷凍ミックスベリー、牛乳、はちみつ入れて撹拌する。
- 3.器に注ぎ入れ、飾り用のレッドグローブ、オートミールをトッピングしてできあがり。
バナナ・ミックスベリー・レッドグローブなどフルーツはビタミンたっぷり。オートミールにはあまり含まれないビタミンC・Eやポリフェノールなどの抗酸化物質で、美容にも健康にもおすすめです。
栄養満点!小松菜のグリーンスムージーボウル
- <材料(1人分)>
- ・小松菜 1束
- ・バナナ 1/2本
- ・りんご 1/4個
- ・キウイフルーツ 1/2個
- ・牛乳 100ml
- ・オートミール 大さじ1
- <作り方>
- 1.小松菜は5cm幅程度に切る。バナナは皮を剥いて飾り用に5枚スライスし、残りは一口大に切る。りんごは皮を剥いて一口大に切る。キウイフルーツは皮を剥いて飾り用に3枚スライスし、残りは一口大に切る。
- 2.ミキサーに小松菜、バナナ、りんご、キウイフルーツ、牛乳を入れて撹拌する。
- 3.器に注ぎ入れ、飾り用のバナナ、キウイフルーツ、オートミールをトッピングしてできあがり。甘さが足りない場合ははちみつをかけていただく。
緑黄色野菜の小松菜は栄養価が高く、カリウム・カルシウムや鉄分も豊富です。バナナやりんご、キウイフルーツなどの果物と一緒に摂取すればビタミンC・Eも摂取できます。
ギルティフリースイーツに。いちごのオーバーナイトオーツ
- <材料(1人分)>
- ・いちご 5粒
- ・オートミール 30g
- ・豆乳 150ml
- ・ピーナッツバター 大さじ1
- ・チョコレート お好みで適量
- ・はちみつ お好みで適量
- <作り方>
- 1.オートミール、ピーナッツバター、豆乳をメンソンジャーやガラス瓶などに入れ、冷蔵庫で一晩浸水させる。
- 2.スライスしたいちごと刻んだチョコレートをトッピングして、はちみつをかけてできあがり。
おやつは食べたいけれど、血糖値の急上昇が心配な人におすすめのレシピです。チョコレートやはちみつはお好みですが、血糖値の上昇を抑えるためにはかけすぎないよう注意しましょう。
置き換えごはんにもOK、オートミールのトマトリゾット
- <材料(2人分)>
- ・オートミール 50g
- ・玉ねぎ 1/4個
- ・オリーブオイル 適量
- ☆トマト缶 1缶
- ☆固形スープの素 1個
- ☆水 300cc
- ・塩胡椒 適量
- ・ピザ用チーズ 少々
- ・パセリ 少々
- <作り方>
- 1.玉ねぎはみじん切りにする。熱したフライパンにオリーブオイルを入れ、玉ねぎを炒める。
- 2.1.に☆の材料を入れて煮る。
- 3.オートミールを加え、混ぜながらさらに3分ほど煮る。
- 4.塩胡椒で味を調え、火を止めてピザ用チーズを加えて混ぜる。
- 5.お皿に盛り、パセリを散らしてできあがり。
オートミールはお粥のようにふやかして食べるのが基本なので、リゾットにぴったり。ダイエット中の美味しい置き換えごはんとしてもおすすめです。
まとめ
オートミールは低GI食品で、血糖値を急上昇させないため身体に脂肪をためこみにくく、ダイエット食としてもおすすめです。カロリーが低いわけではないので食べ過ぎには注意だが、今回ご紹介したレシピを参考に、ぜひ日々の食事にとり入れてみてください。