運動時の急激な血圧上昇を防ぐマグネシウムとは?
運動時には一時的な血圧上昇が起こりやすいことをご存知でしょうか。特に、普段から運動習慣のない人がいきなり運動を行うと、急激な血圧上昇につながりやすくなり、心疾患を持たない人も運動中に心筋梗塞や脳卒中を起こす可能性があります。 運動時の急激な血圧上昇を防ぐためには、運動当日の体調チェックや準備運動・運動後の整理体操を必ず行い、普段からマグネシウムで血圧を正常範囲に保つことが重要です。今回は、運動時の血圧上昇リスクを下げるのにマグネシウムを多く含む飲料がおすすめである理由について、独自の研究結果をもとにご紹介します。
運動で血圧が急激に上がることがある!?
運動をするときは、自律神経のうち「交感神経」が優位になります。交感神経は活動のための神経なので、運動時にも優位になるのです。交感神経の働きにより、血圧や心拍数が増えます。
とはいえ、これは一時的なものです。運動後には、筋肉に必要な酸素や栄養を運ぶため血液量が増え、それに伴って血管が拡張し、血圧は下がる傾向にあります。つまり、普段から血圧が高いと指摘されている人でなければ、過敏になる必要はありません。問題は、普段から血圧が気になる人です。
運動による血圧上昇が危険なのはなぜ?
普段から高血圧を指摘されている人、心疾患を抱える人の場合、上記のような運動中の急激な血圧上昇が命取りになることも考えられます(運動時突然死の可能性)。
このように、運動による血圧上昇が危険な場合もありますので、高血圧や心疾患を持つ人、普段から運動習慣がない人、メタボリックシンドローム、肥満、糖尿病の人は運動を始める際に十分注意しましょう。
血圧上昇につながりやすい運動とは
血圧上昇につながりやすいのは、特に以下のような運動です。
- ・息切れするような激しい運動
- ・重いバーベルを持ち上げる筋力トレーニングなど、身体に力を入れて力む運動
つまり、身体に力が入る、大きな負荷がかかるといった状態になると、血圧上昇が起こりやすくなります。そのため、これら以外でも、日常生活で力を入れたり、急に動いたりすることが急激な血圧上昇になることもありえます。運動を始める時は体調(症状、疲労具合、睡眠状況)・天候(気温・湿度)に気を付けて、十分な準備体操を必ず行いましょう。
- 【運動種目別の年代別突然死発生数】
- 0〜39歳
- 1位:ランニング 114人
- 2位:水泳 58人
- 3位:サッカー 24人
- 40~59歳
- 1位:ゴルフ 41人
- 2位:ランニング 33人
- 3位:水泳 14人
(参考:村山正博,他:本邦成人におけるスポーツ中の突然死の実態と発生機序に関する研究,Deutsche Medizinische Wochenschrift 15(1):43,1993.)
急激な血圧上昇のリスクを下げるには、普段から血圧を正常範囲にしておきましょう!
運動時の血圧上昇リスクには、マグネシウム飲料がおすすめ
赤穂化成株式会社が行った研究によって、運動時の血圧上昇リスク軽減にマグネシウム飲料が効果的なことがわかりました(2003年、日本健康増進学会)。
この研究では、中高年の運動負荷時高血圧者5名を対象に、1日あたり500mLの海洋深層水飲料を3ヶ月間飲用してもらい、飲用前後の数値を比較しました。
※運動負荷時高血圧…運動負荷試験において、最大運動負荷時の収縮期血圧が200mmHgを超える
海洋深層水飲料とは「マグネシウム」を多く含む水で、今回用いたのはマグネシウムを200mg/L含むものです。また、血流時間とは、血液0.1mLが所定の流路幅を通過するのにかかる時間(秒)のことを指します。
この研究では、男性で68秒から54秒に、女性で178秒から44秒に短縮するなど、5例中4例で血流時間の改善が見られました。さらに、血清マグネシウム濃度も5例中4例で0.1〜0.4mg増加したことがわかっています。また、運動負荷時の収縮期血圧は減少傾向にありました。
この研究で血流時間を調査したのは、血圧とは「血液の流れにくさ」でもあり、血液が流れやすくなれば高血圧の改善にもつながるためです。普段からマグネシウム飲料を継続的に飲むことで、高血圧を改善し、運動時の血圧上昇リスク減少につながる可能性が示唆されたと言えるでしょう。
運動時のリスクを下げるためにも、マグネシウム飲料の継続摂取がおすすめです!
まとめ
運動時には交感神経が優位になるため、一時的に血圧が上昇します。普段から血圧が正常範囲であれば、それほど過敏になる必要はありませんが、血圧が高めの場合は運動時の血圧上昇が命取りになることも。普段から高血圧を改善するため、マグネシウム飲料を継続摂取するのがおすすめです。