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女性が防災を考えるときのポイントとは?日々の暮らしでできることもご紹介

ここ数年、地震や台風、集中豪雨、猛暑、豪雪などの自然災害が日本各地で増え続けています。いざというときのために備えたいけれど、「どんなものが役立つか」「どのくらい揃えればいいか」など具体的なことがわからず、行動に移せない人も多いでしょう。 そこで、今回は女性の防災についてご紹介します。記事を読み終えた後、すぐ実践できることを中心にお伝えしていきますので、ぜひ一緒に備えを充実させましょう。

「備える」とは?

まず、防災や備えについての基本的な考え方から見ていきましょう。

「備える」の考え方

冒頭で、近年は災害が多いことをご紹介しましたが、特に地震は今後も巨大なものが想定されています。例えば、今後30年以内に「首都直下型地震(M7クラス)」や「南海トラフ地震(M8〜M9クラス)」などが発生する確率は70%と言われています。これらの地震で想定される被害は、これまでの大災害も遥かに超える規模ではないか、とも予想されています。


M(マグニチュード)…地震のエネルギーの大きさを表す単位で、だいたい5以上で中規模、7以上で大規模とされる。東日本大震災(2011年)を引き起こした地震はM9、阪神・淡路大震災(1995年)を引き起こした地震はM7

災害の多さや想定を受け、雑誌やテレビなどでも「防災」というテーマが取り上げられることが多くなってきました。防災とは災害が来ないようにすることではなく、災害が来た際にどう備えるかということ。もっと具体的には「いつもと変わらない生活ができるよう、事前に準備する」ことです。

防災リュックには何を入れる?

防災というと、「防災用品を買い揃える」「非常食を多めに買い置きする」などがすぐに思いつくでしょう。特に、防災リュックとして一式購入すれば、一つひとつ買い揃える手間なくバランスよく防災グッズを準備できます。しかし、防災リュックはあくまでも万人向けのものです。自分にとって、また家族にとって本当に必要なものがどれくらい入っているのかを考えなくてはなりません


例えば、メガネやコンタクト、常備薬、化粧品、生活用品、衛生用品、寒がりな人はマフラー、暑がりな人は貼る冷却シートなど、性別や年代、また家族構成によって必要なものはそれぞれ変わってきます

大まかな防災グッズとして懐中電灯や携帯ラジオ、ペーパー類や携帯トイレなど生活に必要なものを準備することも大切ですが、「この人に必要なものはなにか」と考え、家族一人ひとりに合った防災グッズを用意することも重要です。

自分自身を守るために

自分で防災グッズを準備するときは、「自分自身を守る」という視点を持ちましょう。例えば、以下のようなポイントが考えられます。

  • ・花粉症なら、マスクやティッシュを多めに
  • ・妊娠中なら、二重マスクや多めの除菌シート

このように、毎日使っている自分にとっての生活必需品を、少し余分に買っておくだけでも防災への第一歩になりえます。起きてから寝るまで、どんなものを使っているか書き出してみると良いでしょう。

「備え」は日々の生活から!今すぐできる防災7選

前章では防災グッズの揃え方を中心にご紹介しましたが、防災用品や日用品を買い揃えるだけが防災ではありません。次は、日々の暮らしで今すぐできる防災を7つご紹介します。

部屋を片付ける

物を出しっぱなしにしていると誤って踏んでしまったり、扉が開いていると物が落ちてケガをしやすくなったりします。普段から、部屋を片付けておきましょう。とはいえ大掛かりな片付けをする必要はなく、何かを使ったら元の位置に戻しておく、棚やクローゼットの扉はしっかり閉めておく、というだけで構いません。

マイボトルを持ち歩く

外出時に停電が起こると、コンビニや自動販売機で飲み物を買えなくなります。夏は冷たい、冬は暖かい飲み物をマイボトルに入れて持ち歩いておくか、外出したらまずは飲み物を購入する、というルーティンを持つと良いでしょう。

ファッションで対策

外出時に災害が起こると、割れたガラスの破片や石などが飛んできて危ないので、肌の露出が少ない服装を選ぶと良いでしょう。階段を使うこと、長時間歩くことを想定した、歩きやすいフラットな靴もおすすめです。

また、両手が動かせるようリュックサックやショルダーバッグにする、大きめのストールを持ち歩いて防寒対策はもちろん、マスクや日除けの代わりにするなども良いでしょう。

トイレはこまめに

災害が起こると、停電や断水でトイレが使えなくなる場合があります。移動中の乗り物から降りられない、トイレに辿り着いても行列ができているということもあるでしょう。普段からこまめにトイレを済ませておくこと、衛生用品を少し多めに持ち歩いておくと備えになります。

好きな香りを持ち歩こう

好きな香りを嗅ぐと、心が落ち着いてリラックスしやすくなります。災害時、避難所など人と密集する場所にいる場合や、ニオイが気になる場所に待機しなくてはいけない場合、災害への不安もあいまってどうしてもストレスが溜まりがちです。そんなとき、好きな香りがするハンカチを持ったり、フレグランスをストールやマスクにつけたりしておくと、心を休められるでしょう。

騒音対策

災害時、人と密集する場所で待機したり仮眠をとったりする場合、普段より神経が敏感になりやすいです。小さな物音や他人の寝息などが騒音に聴こえて、ストレスの原因になることがあるため、何らかの騒音対策をしておくと良いでしょう。耳栓も良いですが、普段からイヤホンを持ち歩いておくと、ラジオなどの情報を聞くのにも使えておすすめです

防犯対策

防犯ブザーを持っていないなら、防犯のためにも防災のためにもぜひ一つ用意しておきましょう。普段の防犯にはもちろん、災害時には停電した暗い道を歩くとき、建物に閉じ込められてしまったとき、避難所で一人行動をするときなど「自分はここにいます」と知らせるグッズにもなります

まとめ

防災や備えの基本的な考え方とは、「災害が起こっても、いつもと変わらない生活ができるような準備をすること」です。お金をかけなくてもすぐに実践できる方法がたくさんありますので、まずは、女性に不可欠な衛生用品を少し多めに買っておく、などから始めると良いでしょう。意識が変われば備えに必要なものも変わります。ぜひ、日頃の備えを充実させ、防災や安全性を高めておきましょう。

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