豆腐の保存方法って?水抜きは必要?便秘や美容に効果的な豆腐を食べよう
豆腐は「畑の肉」とも呼ばれる大豆から作られる加工食品です。大豆の成分を引き継いで低カロリー・低糖質・高たんぱくと身体に嬉しい豆腐。お米や卵のように、まとめ買いして保存し、日々の食事メニューに取り入れたいところです。そこで、今回は豆腐の保存方法をまとめました。保存した豆腐の活用レシピもご紹介していますので、ぜひチェックしてくださいね。
豆腐にはどんな種類や効果がある?
一口に豆腐と言っても、絹ごし・木綿、充填、寄せ豆腐・ざる豆腐など、作り方や食感に違いがあります。それぞれの豆腐の特徴は、以下のようになっています。
- 絹ごし豆腐…名前のとおり、滑らかな食感が特徴。凝固剤で固めてそのままカット、パッキングしたもの
- 木綿豆腐…絹ごし豆腐をいったん崩して脱水し、固め直したもの。崩し方や絞り方で硬さが変わる
- 充填豆腐…パッキング後に加熱して固められる。絹ごしの柔らかさと日持ちを両立した豆腐
- 寄せ豆腐…絹ごし状の豆腐を作り、お玉などですくってパッキングしたもの
- ざる豆腐…寄せ豆腐をざるに乗せ、さらに余計な水分を取り除いたもの
豆腐を固めるときに使う「凝固剤」によっても食感や味が変わります。
- にがり…海水から塩を取った後に残る液体のこと。甘くて美味しい豆腐ができるが、熟練の技術が必要
- 硝酸…滑らかでキレイな豆腐を作りやすいが、にがりのような濃厚な甘みは出せない
- グルコノデルタラクトン…誰が作っても滑らかで弾力のある絹ごし豆腐を作れるが、入れすぎると甘みを感じにくくなる
以下の記事では、豆腐や凝固剤の種類のほか、全国豆腐品評会で金賞を受賞した美味しい豆腐についてもご紹介しています。美味しい豆腐を食べてみたい方は、ぜひ一度ご覧ください。
豆腐の持つ効果とは
豆腐にはタンパク質・リノール酸・レシチン・サポニン・イソフラボンなどが豊富に含まれ、以下のような効果が期待できます。
- ・皮膚や臓器、筋肉や毛髪など身体の材料になる
- ・エネルギー源になる
- ・血中コレステロール濃度を下げる
- ・脂質の代謝を促し、集中力や記憶力をアップさせ、認知症予防に
- ・抗酸化作用、免疫力アップ
- ・骨粗鬆症の予防
低カロリー・低糖質・高たんぱくな上、美容にも便秘などにも効果的な豆腐。上手に日々のメニューに取り入れましょう!
豆腐は冷蔵保存も冷凍保存もOK!
美味しいだけでなくさまざまな良い効果も期待できる豆腐ですが、保存方法も冷蔵・冷凍どちらでも構いません。冷蔵保存・冷凍保存それぞれの方法をご紹介します。
豆腐の冷蔵保存は水抜き?水あり?
そもそも、開封していない豆腐の場合、そのまま冷蔵して賞味期限を守れば美味しく食べられます。パッケージに水が入っていても入っていなくても構いません。
開封してしまった場合は、基本的に水に浸して保存しましょう。浸す水は毎日交換することで、雑菌の繁殖を防ぎ、日もちしやすくなります。ただしこのときの日持ちは2〜3日で、賞味期限は必ず守りましょう。保存容器はタッパーでもボウルでも構いません。ただし、水を替えるごとに豆腐の旨味が水に溶け出し、少しずつ薄まってしまいます。開封後は、できるだけ早く食べきりましょう。
豆腐そのものの味が好きなら、水抜きで保存しても構いません。この場合の日持ちは2日程度です。ざるや皿に乗せ、ラップしてそのまま冷蔵保存しましょう。保存中に豆腐から水が出たら捨てます。豆腐の旨味が逃げず、そのままの味が続く保存方法ですが、反面傷みやすくなりますので、早めに食べきってしまいましょう。
豆腐は冷凍保存しても大丈夫!
開封前なら、そのまま冷凍庫に入れても、保存袋に入れても冷凍して構いません。余った豆腐は、キッチンペーパーで水気を拭き取った後、密閉できる保存袋に入れて冷凍庫へ入れましょう。一口サイズに切り分けてから冷凍すると、料理に必要な分だけ解凍できるため便利です。
冷凍保存した豆腐の日持ちは2〜3週間です。冷凍後は豆腐独特のつるんとした食感はなくなるものの、高野豆腐のようにしっかりした食感になります。味が染み込みやすく、煮込み料理などに向いた豆腐になるほか、お肉の代用としても使いやすくなるでしょう。最近は大豆ミートが流行っていることもありますので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
冷凍保存した豆腐を解凍する方法は、室温で自然解凍、流水で解凍、レンジ解凍などがあります。どの方法でも大きく味わいが変わるわけではありませんので、簡単にできる方法で解凍しましょう。
保存した豆腐はアレンジレシピに使おう!
保存した豆腐は、アレンジレシピに活かすのもおすすめです。
子どもと一緒に、楽しみながら作れる豆腐レシピ
豆腐のアレンジレシピはさまざまですが、特に冷凍保存した豆腐のアレンジレシピとして、大豆ミートのような食感を活かし、あんかけ豆腐ハンバーグやソイナゲットがおすすめです。他にも、あっさりさっぱりと食べられる豆腐パンケーキ、豆腐トリュフなどのスイーツは子どもにも喜ばれるでしょう。
詳しいレシピは以下の記事でご紹介しています。ぜひ、子どもと一緒におうち時間を楽しんでください。
重曹でとろとろ、あったか豆腐鍋
身体を温めることは免疫力アップにつながります。これは、体温が1℃下がると免疫力が3割も低下するという研究結果に基づいたもの。そこで、身体を温める鍋料理がおすすめです。とはいえ、コロナ禍での新しい生活様式を考慮すると、何人もで一つの鍋をつつくより、一人鍋が良いでしょう。豆腐を重曹でとろとろにしたあっさり鍋なら、一人鍋でも簡単に準備できますよ。
詳しいレシピは、以下の記事でご紹介しています。他にも一人鍋のレシピをご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
豆腐を自分で作ってみよう
最後に、豆腐を自分で作ってみたい本格派の方におすすめなレシピ、作り方をご紹介します。
レンジとスチーマーで、簡単ふわとろ豆腐作り
豆乳とにがりを使えば、レンジとスチーマーで豆腐を自分で作ることもできます。ただし、購入する豆乳は「大豆固形分10%以上」でないと豆腐になりません。パッケージに「豆腐ができる」と記載されているものを使うと良いでしょう。
豆腐の作り方やレシピについて、詳しくはこちらの記事でご紹介しています。
豆腐の材料で、人気の台湾スイーツを作ろう
豆腐の材料を使って、人気の台湾スイーツ「豆花(トウファ)」を作ることもできます。プリンのようななめらかな食感でヘルシーな「豆花(トウファ)」は、和風でも洋風でもアレンジが楽しめます。これも豆腐と同じように、大豆固形分10%以上の豆乳を選びましょう。
詳しいレシピや作り方、アレンジレシピについては、以下の記事でご紹介しています。
まとめ
豆腐はさまざまな種類があり、冷蔵保存や冷凍保存で長持ちさせることも可能です。冷凍保存した豆腐は解凍すると高野豆腐のような食感になり、さまざまなアレンジレシピに使えるほか、大豆ミートとしても美味しく食べられます。今回ご紹介したレシピを参考に、ぜひ日々の食事に豆腐を取り入れてみてください。