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レモンの活用方法とは?レモン水がうがいダイエットに有効って本当?

ビタミンCが豊富なことでよく知られているレモンですが、レモンの香りや含まれる成分がダイエットに効果をもたらす可能性があることはあまり知られていないのではないでしょうか。また、レモン果汁を含むレモン水を使った「うがいダイエット」も提唱されています。本記事では、レモンの効果やダイエットに役立つ働き、うがいダイエットのやり方について詳しくご紹介します。

レモンが持つ効果

そもそも、レモンにはどんな効果があるのでしょうか。レモンに含まれる成分と、それぞれの成分の働きについておさらいしましょう。

レモンの成分

レモンに含まれる成分は、主に以下の4つです。

  • ・ビタミンC
  • ・クエン酸
  • ・ポリフェノール
  • ・β-クリプトキサンチン

レモンといえばビタミンCのイメージが強いですが、実際に柑橘類の中で最もビタミンCの含有量が多いです。果実まるごとで100g中100mg(果汁100gあたり50mg)のビタミンCが含まれています。大人が1日に必要なビタミンCの量はちょうど50mgなので、レモン1個分の果汁の中に含まれている計算になります。

レモンの働き

上記の成分には、それぞれ以下のような働きがあります。

  • ●ビタミンC
  • 強い抗酸化作用を持ち、紫外線やストレスで発生する活性酸素を取り除き、体内の細胞が酸化するのを防ぎます。皮膚や粘膜の健康維持、傷や炎症の治りを早めるなどの役割もあります。ビタミンCを摂取することで、病気や老化の予防、肌トラブルの解消などに役立つでしょう。
  • ●クエン酸
  • 体内でエネルギーを作り出す「クエン酸回路」を動かすための主成分であり、疲労物質である乳酸を分解し、新陳代謝を促します。これらから、疲労回復に効果的です。また、血流改善や美肌、殺菌、酸味による食欲増進などの効果も期待できます。
  • ●ポリフェノール
  • 強い抗酸化作用を持ち、生活習慣病予防や老化防止に役立ちます。
  • ●β-クリプトキサンチン
  • カロテノイドの一種で、体内でビタミンAとして働きます。

レモンはダイエットに効果がある!?


レモンの香りや果汁がダイエットに効果的だとする説があります。ここでは、「空腹を抑える」「血糖値上昇を軽くする」「脂肪燃焼ホルモンを活性化する」「代謝がアップする」という4つのポイントを解説します。

レモンの香りが空腹を抑える

レモンの香りは交感神経を刺激して満腹ホルモンの分泌を促し、空腹感を抑えてくれます。ただし、その働きにはタイムラグがあるため、食事の約20分前にレモン水を飲んでおくとよいでしょう。食欲そのものを抑えられるので、食べ過ぎ防止に役立ちます。

レモン果汁で血糖値上昇を軽減

2020年に同志社大学生命医科学部アンチエイジングリサーチセンター・糖化ストレス研究センターとポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社が共同で発表した研究によると、レモン果汁を食前に摂取することで、食後血糖値の上昇を抑えられる効果が期待できるとわかりました。
参照:「レモン果汁と米飯の摂取が食後血糖値に及ぼす影響」

血糖値の急激な上昇は糖化ストレスとなり、身体のさまざまな組織や細胞にダメージを及ぼして皮膚の老化や糖尿病、糖尿病の合併症を引き起こすリスクが高まります。そのため、食後血糖値の上昇を抑えることで体内の組織や細胞へのダメージを抑え、老化や糖尿病やその合併症の発症や進行を抑えられる可能性があるのです。

脂肪燃焼ホルモンを活性化!

レモンやレモン果汁を摂取することで、糖や脂肪の代謝に関わる「痩せホルモン」として知られる「アディポネクチン」の分泌が高まるとされています。アディポネクチンの濃度が上がると、運動したのと同様の脂肪燃焼効果が得られるとも言われているため、ダイエットにつながると考えられます。

さらに、レモンに含まれる「エリオシトリン」などのレモンポリフェノールを高脂肪食と一緒に摂取することで、血中中性脂肪の増加を抑え、肝臓へ脂肪が蓄積されるのを抑えられるという研究報告があります。エリオシトリンは、メタボリックシンドロームの予防と改善に効果が期待できるとする報告もされています。

このように、レモンやレモン果汁は中性脂肪を減らし、メタボリックシンドロームを防いでくれる可能性が期待できると言えるでしょう。

クエン酸で代謝アップ

レモンに含まれるクエン酸は、食事で炭水化物や脂質、タンパク質などのエネルギー源が取り込まれると分解されてエネルギーを生み出し、代謝アップにつながります。さらに、クエン酸は肩こりなどのもとになる疲労物質の乳酸を分解してくれるため、疲れがとれるという働きもあります。疲れたときには、レモンを摂取するといいかもしれません。

「レモン水うがい」で本来の味覚を取り戻すダイエット


レモンを使ったダイエットとして、「レモン水うがい」という方法が注目を集めています。レモン水うがいの考え方ややり方を詳しく見ていきましょう。

「レモン水うがい」とは

レモン水うがいとは、食事の前にレモン水で口の中をうがいすることで、人間本来の味覚を取り戻そうとするものです。自然に食べる量を減らして痩せられるとして、ダイエットにも効果的だとされています。味覚がはっきりしてくることで、焼肉などの高脂肪食が減ったり、醤油やマヨネーズなどの調味料を減らせたりするため、カロリーを減らす意味でも調味料のかけすぎを防ぐ意味でも健康に良いと考えられます。

「レモン水うがい」のやり方

レモン水うがいのやり方は、以下の通りです。

  • <材料>
  • 常温水…100mL
  • レモン果汁(市販の果汁100%のものでOK)…5mL
  • <やり方>
  • 1.材料をよく混ぜて均一に混ざったら、約3分の1を口に含む
  • 2.レモン水が舌全体に広がるよう、舌を動かす
  • 3.唇を閉じ、両頬を膨らませたり縮めたりして、約5秒間「ぶくぶく」とうがいをする
  • 4.頭を後ろに傾け、口を少し開けて舌の奥の方にレモン水が届くよう約5秒間「がらがら」とうがいをする
  • 5.レモン水を吐き出す
  • 6.1〜5をさらに2回繰り返す。

レモン水で味覚が敏感になるのは、うがいの後5分間とされています。そのため、食事はうがいの5分後を目安に始めましょう。もし10分以上間があいてしまうなら、もう一度レモン水うがいをします。また、レモンの酸は歯を溶かしやすくしてしまうため、レモン水うがいをする場合は食後にフッ素やキシリトール入りの歯磨き粉で歯を磨き、歯を強化するとよいでしょう。

まとめ

レモンにはビタミンC以外にもさまざまな成分が含まれていますが、中にはダイエットに効果的な成分も含まれています。さらに、レモンの苦味を利用した「うがいダイエット」も提唱されており、レモン水でうがいするだけで自然に食べる量を減らせるとして注目されています。レモンのさまざまな効果を理解し、上手にダイエットに活かしましょう。

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