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冬に乾燥する理由と肌や部屋の対策まとめ!快適に過ごすコツを解説

冬は乾燥し、肌・髪トラブルが起きやすく、風邪をひきやすい季節です。なぜ冬は湿度が低くなり、乾燥によるトラブルが起きやすくなるのでしょうか。そこで今回は、冬に乾燥する理由と乾燥により起きやすいトラブル、乾燥対策をまとめました。

はてなマークを掲げた手

冬は寒さだけでなく、乾燥に悩まされる人も多いのではないでしょうか。しかし、乾燥により発生する肌トラブルや免疫力の低下といったリスクや、冬に乾燥する理由を知ったうえで適切な対策を行えば、より快適に冬を過ごせます。
そこで、この記事では、冬に乾燥する理由や乾燥が原因で起こりやすいリスクについて紹介。また、乾燥対策についても解説します。

冬が乾燥しやすい理由

まず、そもそもなぜ冬は乾燥しやすいのでしょうか。ここでは、冬に乾燥する2つの理由を解説します。

気温が下がり、空気中の水蒸気量が減るため

乾燥について考える際に、知っておきたいのが「湿度」についての基本的な知識です。
たとえば、同じ「湿度50%」と天気予報でいわれても、冬と夏とでは乾燥具合が違うのを実感されている方は多いのではないでしょうか。

天気予報では湿度を表す際には、相対湿度が用いられています。相対湿度とは、空気が含むことができる最大の水蒸気量のうち、どの程度水分を含んでいるかという割合を表したものです。
実は、空気中に存在できる水蒸気の量は決まっており、水蒸気量は以下のように気温によって左右されます。

気温 空気中に含むことができる水蒸気量
下がる 減る
上がる 増える

この違いがあるため、夏(30℃)の湿度40%と冬(10℃)の湿度40%では、空気中に含まれる水蒸気量は異なっているのです。

また、夜中から朝方にかけて冷え込むと、気温が下がって空気中の水蒸気量が減り、溶けこめない水蒸気は結露になります。その状態のまま、日中に気温が上がるため、空気中に存在できる水蒸気量は増えます。しかし、実際には結露により水蒸気量が減っているために、空気が乾燥しているのです。

暖房を使うため

エアコンやストーブなどの暖房を使うと、気温が上がります。しかし、気温だけを上げても、もともと室内の空気中に存在している水蒸気量は少ないため、相対湿度は下がってしまいます。そのため、暖房を使ったら加湿しないと、余計に乾燥してしまうのです。

乾燥により起こりやすくなるリスク

顔を両手の平で包む女性

それでは、乾燥することでどのようなリスクが起こりやすくなるのでしょうか。ここでは、乾燥が引き起こすリスクを解説します。

肌トラブルや髪が傷みやすくなる

最も乾燥により影響を受けやすいのが、肌や髪といった外部に面している部分です。
乾燥により、肌や髪の内部の水分量が減ることで、かゆみや肌荒れ、アトピーの悪化、髪のパサつきにつながりやすくなります。

免疫力が低下しやすくなる

乾燥により影響を受けるのは、身体の内面も同様です。水分不足に陥ると、血液中の水分量も不足し、血液がドロドロになったり、喉の繊毛運動が鈍くなりバリア機能が低下したります。

このように身体の機能がうまく働かなくなると、免疫力が低下し、ウイルスによる感染症にかかりやすくなります。冬にインフルエンザや風邪が流行するのは、乾燥した環境が影響しているのです。

冬の乾燥対策

水蒸気を出す加湿器

最後に、冬の乾燥対策をご紹介します。すぐできるものばかりなので、ぜひ実践してみてください。

【部屋】加湿器や部屋干しをして加湿する

部屋を加湿するには、部屋干しや加湿器を活用しましょう。水分を含んだものを置くことで、空気中の水蒸気を増やすことにつながります。そのため、床や窓をこまめに水拭きすることもおすすめです。

肌の乾燥を防ぐ場合には、60~70%の室温を目安にすると良いでしょう。

【肌】乳液やクリーム、日焼け止めで保湿する

肌の乾燥を防ぐには、乳液やクリームなどのスキンケアでしっかりと保湿することが大切です。化粧水だけでは水分が蒸発してしまうため、乳液やクリーム、オイルなどを使用して肌の水分が逃げないようにしましょう。

また、意外と忘れがちなのが紫外線対策です。冬も紫外線にさらされると、乾燥につながります。外出時には日焼け止めを忘れずに塗布しましょう。

【体内】水分を摂取して身体の内側もケア

寒いと喉が渇かず、水分をあまり取らない人も多いのではないでしょうか。しかし、人間の身体の6~7割は水分でできているため、不足すると免疫力の低下につながります。身体を冷やさないよう、白湯や温かくした飲み物を適時摂取しましょう。

成人の一日必要摂取量の目安は体重1kgあたり30ml~40mlといわれています。例えば、体重50kgの人は1,7L、60kgの人は2,1L、70kgの人は2,4Lです。水を飲むのが得意でないという人もタイミングを決めて摂取する習慣を身につけると良いでしょう。

また、免疫力を向上させるためには、38℃~40℃のお湯にゆったりと浸かることがおすすめです。入浴後には、風呂場のドアを開けておけば部屋全体の加湿にもつながります。

まとめ

冬に乾燥する原因や乾燥により起こりやすくなるリスク、乾燥対策を紹介しました。気温によって空気中に含むことができる水分量が決まっているため、冬に室温を上げると、相対湿度は下がってしまいます。暖房を使用する際は、一緒に湿度も高めるようにしましょう。寒い冬をより健康に、より快適に過ごすために、ご紹介した乾燥対策を行ってみてはいかがでしょうか。

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