【ストレスを抱えた方へ】マグネシウムを摂取してイライラを解消しよう!
現代社会は「ストレス社会」とも言われ、職場や学校、家庭でも仕事や課題、人間関係などでなにかとストレスを抱えやすいものです。こうしたストレスを和らげる成分として、マグネシウムが注目を浴びています。 今回は、マグネシウムがなぜストレスを和らげてくれるのか、その理由と効果的な補給方法について詳しく見ていきましょう。
ストレスで失われるミネラル「マグネシウム」
マグネシウムは、ストレスによって失われやすいという特徴があります。
ストレスとは?
病気・睡眠不足・環境の変化・人間関係・多忙などによって、人間の心身にはストレスが発生します。このストレスを解消しないまま放置していると、心身の調子が乱れて頭痛・胃潰瘍・高血圧・心疾患など、さまざまな病気を引き起こしてしまいかねません。そこで、日頃からストレスに負けない体を作るとともに、ストレスを感じたら早めに何らかの対処が必要です。
ストレスがかかるとマグネシウムが失われる!
一定時間、肉体的あるいは精神的なストレスがかかった状態では、リラックスしている状態と比べて、尿から排出されるマグネシウムの量が増えることがわかっています。つまり、ストレスによってマグネシウムが失われてしまった、と考えられるのです。
現代人は慢性的なマグネシウム不足
- 【1日あたりのマグネシウム不足量】
- 男性 約130mg程度
- 女性 約80mg程度
参考:MAG21研究会
上記のように、現代の日本人は慢性的なマグネシウム不足に陥っていることがわかります。これは、日本人の主食としてお米が食べられていることと、食生活が欧米化して動物性タンパク質の摂取が増えたことが理由として挙げられます。
マグネシウムはイライラを鎮めてくれる「アンチストレスミネラル」
ストレスでマグネシウムが失われる反面、マグネシウムを十分に摂取することで、ストレスから来るイライラを鎮め、気持ちを穏やかにしてくれます。
マグネシウムがストレスを和らげてくれる
一般的に、イライラはカルシウムの摂取不足と考えがちですが、ストレスから来るイライラはカルシウム不足ではないため、カルシウムを摂取してもあまり意味はありません。反対に、マグネシウムは神経の興奮を鎮め、ストレスからのイライラを解消してくれる「抗ストレスミネラル(アンチストレスミネラル)」と言えるでしょう。
他にもたくさん!マグネシウムの健康効果
ストレスを和らげる他にも、マグネシウムには以下のような健康効果が期待されています。
- ・水分を引き込み、便秘を解消
- ・シュウ酸カルシウムの結晶化を防ぎ、尿路結石を予防
- ・痛みの信号をブロックし、片頭痛の予防や治療が期待される
- ・不整脈を抑え、急性心筋梗塞を予防
- ・アンチエイジング(十分なマグネシウム摂取が動脈硬化を予防、セラミドの合成や産生を高める)
- ・口内炎や歯周病を予防
- ・糖尿病や生活習慣病を予防
- ・骨密度を高め、女性の大敵である骨粗鬆症を予防・改善
- ・血液をサラサラに
- ・運動疲労を軽くしたり、慢性疲労を改善したりする
- ・月経前症候群(PMS)の不快な症状を和らげる
マグネシウムが不足するとどうなる?
一方で、マグネシウムが不足するとどうなるのでしょうか。まず、陶酔感や満足感を伝える「ドーパミン」という脳内物質が減ります。次に、不安感をなくしたり、リラクゼーションや喜びに関係したりしているとされる「セロトニン」という脳内物質も減ります。ということは、ストレスを感じていなくても、常に不安感や不満感を抱えた状態になってしまうのです。
つまり、マグネシウム不足によって不満感や不安感が生じてイライラし、そのイライラによって余計にマグネシウムが消費される、という悪循環に陥ってしまいます。そのため、ストレスのかかる環境下でマグネシウムを十分に摂らない生活を続けることは、重篤な体の病気を引き起こす可能性もあるのです。
ストレスが引き起こす症状や病気はカルシウムのせい!?
骨中のマグネシウムはカルシウムの10分の1程度ですが、マグネシウム不足になると、骨からの溶出によって不足分のマグネシウムを補おうとします。ところがこのとき、不足していないカルシウムも同時に溶け出して、血中のカルシウム濃度が過剰になってしまいます。
血中のカルシウムが増えすぎると、肩こりや高血圧を引き起こしたり、高血圧から血管が石灰化して固くなり、動脈硬化を引き起こしたりします。極端な状態になると、筋肉が収縮しがちになったり、心臓のポンプ機能が低下したりする可能性も考えられます。
にがりで手軽にマグネシウム補給!
そんな不足しがちなマグネシウムを手っ取り早く補うには、マグネシウムをたっぷり含んだにがりや海洋深層水飲料がおすすめです。
にがりは最もマグネシウムが多い食品
上記の図の通り、にがりはマグネシウムを多く含むと言われる大豆・ごま・ひじきなどと比べても、圧倒的にマグネシウム含有量が多いです(可食部100gあたり)。
また飲料水では、海洋深層水飲料にマグネシウムが豊富に含まれています(100mLあたり)。つまり、にがりや海洋深層水飲料を積極的に食事に取り入れれば、効率的にマグネシウムを摂取できるのです。
クセのある硬水やにがりも、工夫次第で飲みやすく
ミネラルを多く含む海洋深層水飲料は「硬水」なので、普段は水道水などの「軟水」に慣れている人には、少しクセが強く感じられるかもしれません。そこで、果実や野菜と組み合わせて美容スムージーにしたり、乳酸菌飲料を薄めるときの水にしたりするのがおすすめです。
にがりを使ったスムージーの作り方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
とくに、寒い冬はにがりを温かいスープに入れて飲めば、リラックス&ストレス解消の一石二鳥です。マグネシウムは加熱しても成分が変わらないので、安心して入れましょう。他にも、ご飯を炊く水や味噌汁の水に海洋深層水飲料を利用し、こつこつと日々摂取する方法もおすすめです。
にがりは濃度をうまく選択すると、旨味調味料のように味に奥行きをあたえてくれる働きもあります。
まとめ
マグネシウムはストレスで失われやすいうえ、日本人のマグネシウム摂取量は年々減ってきています。マグネシウム不足を放置すると深刻な病気にもつながりますので、にがりや海洋深層水飲料で効率的に摂取しましょう。