ヨガにはダイエット効果の他、免疫力アップや血液サラサラ効果も!
日本でも世界でも人気が続くヨガ。ゆっくりとポーズをとりながら心にも身体にもアプローチできるうえ、年齢や性別を問わず、体力がない方や激しい運動ができない方でも行えるとして好まれています。そんなヨガにはダイエット効果だけでなく、免疫力アップや血液サラサラ効果も!今回は、ヨガの持つさまざまな効果と、ヨガのやり方についてご紹介します。
ダイエットだけじゃない、ヨガの持つ効果
ヨガは、激しい運動をしなくてもできるダイエットとしての効果がよく知られています。しかし、ヨガの持つ効果はダイエットだけではありません。ヨガにはインナーマッスルを鍛えたり、自律神経を整えたりする効果も期待できます。詳しく見ていきましょう。
インナーマッスルを鍛え、身体の歪みを正す
ヨガでは、深い呼吸と全身を使ってポーズをとるため、普段はなかなか使わない、身体の深部にあるインナーマッスルも鍛えられます。インナーマッスルが鍛えられると、背骨や骨盤などが正しく筋肉で支えられ、全身の歪みを整えることにもつながります。全身の歪みが正されれば、姿勢を整える効果も期待できるでしょう。
心身にアプローチし、自律神経を整える
ヨガの呼吸の基本は、横隔膜を大きく動かして行う深い腹式呼吸です。腹式呼吸を行うことで、大量の酸素が取り込まれ、自律神経の片方である副交感神経が優位になります。現代人はストレスなどの影響で交感神経が活発になりがちなので、副交感神経を活性化することで自律神経のバランスが整えられます。
心身の緊張がほぐれてリラックスできると、幸せを感じる脳内物質「セロトニン」の分泌量も増えます。また、呼吸に集中しながら瞑想を取り入れることで、不安や怒りなど負の感情を落ち着かせるアプローチもできるでしょう。
太りにくい身体づくりに役立つ
全身の筋肉を使ってさまざまなポーズをとるため、全身の筋肉が均等に鍛えられ、筋肉量も増えます。筋肉量が増えると基礎代謝も増えるため、脂肪を消費しやすくなり、太りにくい身体づくりに役立ちます。ダイエットのためには有酸素運動が良いとされていますが、ヨガも有酸素運動と同様に筋力アップ・脂肪燃焼効果が見込めるとされています。
また、腹式呼吸で大量の酸素が取り込まれると、血流がスムーズになります。血液の流れが良くなると熱が手足の先や内臓にも伝わるため、冷えやコリなどを解消するのに役立ちます。消化器官の働きが良くなり、便秘改善にも効果的です。
ヨガには、心身に良い効果がたくさんあります!
ヨガで血液サラサラ、免疫力アップやデトックスに!
ヨガは血液をサラサラにし、免疫力アップやデトックスにもつながります。まずは、血液サラサラや免疫力アップにおすすめのポーズからご紹介します。
ヨガで血液をサラサラにしよう
ヨガで血液サラサラ効果が見込まれるのは、上でご紹介したとおりです。血流が良くなると、全身に酸素や栄養素が運ばれ、老廃物を排出してくれます。逆に、血流が悪いと体調もお肌のコンディションも悪くなってしまうリスクがあります。
まずは、基本の血液サラサラ効果を狙うため、血管が大きく折れ曲がる「鼠蹊部(ももの付け根)」をほぐし、足のつま先から全身まで血液を巡らせるヨガを行いましょう。
ヨガで鼠蹊部をほぐし、血液をサラサラにするやり方は、以下の記事でご紹介しています。
ヨガで体温を上げ、免疫力アップやデトックスにつなげよう
ヨガで血流が良くなると、体温が上がります。人間は体温が下がると免疫力が下がることがわかっていて、体温を上げることは免疫力アップにつながります。また、ヨガのさまざまなポーズは褐色脂肪細胞と全身のリンパ節にも良い効果が期待できます。
褐色脂肪細胞とは、体温が上がると脂肪を燃焼させる、特別な脂肪細胞です。ヨガで肩甲骨や腕をよく動かすと、褐色脂肪細胞を刺激し、活性化させられます。
リンパ節とは、全身のリンパ液が流れるリンパ管の途中で管をつなぐ役割とともに、リンパ液に入り込んだ細菌やがん細胞などがないかチェックし、免疫機能を発動する関門のような場所です。リンパ液は体内を巡って免疫機能のほか、老廃物を運ぶデトックスの役割もします。つまり、リンパ節に働きかけることで、余分な脂肪や老廃物をどんどん排出できるでしょう。
免疫力アップやデトックスにつながる血流アップヨガは、初級編と中級編の2種類があります。動画でわかりやすくご紹介していますので、順番にステップアップしていきましょう。
ヨガで血液がサラサラになると、体温や免疫力のアップにもつながります!
ヨガは睡眠の質アップ、妊娠中の運動にもおすすめ
ヨガは、睡眠の質をアップする効果や、妊娠中の運動としてもおすすめです。
ヨガで睡眠の質をアップできる!?
複数の研究結果から、さまざまなタイプのヨガで、睡眠の質を改善する効果が認められています。また、閉経前の女性では、ヨガに参加する時間が長いほど効果的と示唆されました。月経前症候群による睡眠障害にも、ヨガがおすすめです。
ヨガと睡眠の関係について、詳しくは以下の記事でご紹介しています。
眠れないと悩む人や、ちゃんと寝ていても眠い人は、ぜひヨガを取り入れてみてくださいね!
妊娠中の運動にヨガを取り入れよう
妊娠中に、激しい運動は禁物です。しかし、全く運動しないより、適度に運動した方がママの心身の健康には良いとされています。特にヨガは、全身の筋肉をほぐして柔軟性を高められる運動なので、これまで運動習慣がなかった人が妊娠中に始める運動としてもうってつけです。妊娠中や出産前後のうつ症状や不安症状の改善にも、ヨガが有効とされています。妊娠中の運動に迷ったら、ぜひヨガを始めてみてはいかがでしょうか。
妊娠中の運動にヨガを取り入れる方法について、詳しい研究結果や注意点は以下の記事でご紹介しています。
まとめ
ヨガはダイエット効果のほか、心身にアプローチして自律神経を整えたり、血液をサラサラにして体温を上げたり、リンパ節をほぐしてデトックスに役立ったりする効果が期待できます。また、睡眠の質をアップするためにも、妊娠中に始める運動としてもおすすめです。ぜひ、この機会にヨガを生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。