ブライン液とは？どんな効果がある？

そもそもブライン液とはどんなもので、どんな効果があるのでしょうか。ブライン液の基本をおさらいしましょう。

ブライン液とは

ブライン液とは、水に塩と砂糖を溶かした調理液のことです。もともと英語の「brine（ブライン）」には「塩水」や「塩水に漬ける」という意味があり、大元の意味は「塩を溶かした水」のことです。欧米では古くから、肉類を保存するために塩水に漬け込む手段が取られていました。塩が肉のタンパク質を分解することで、肉の中に水分が入り、肉を柔らかくするほか、塩が肉に入った水分を閉じ込めることで、ジューシーさも保てたのです。

現在のブライン液は、塩のほかに砂糖も加えることで甘みやうま味を増すほか、保水性もアップする狙いがあります。加熱調理してもパサパサになりにくいことから、パサつきやすい胸肉などによく使われています。ブライン液の塩と砂糖は、一般的に水に対して濃度がそれぞれ5％になるように配合します。ブライン液は、その手軽さから、漬け込むだけで食材が柔らかくジューシーになる「魔法の水」とも呼ばれています。

ブライン液の効果

では、なぜブライン液を使うと食材が柔らかく、ジューシーになるのでしょうか。それには、塩と砂糖がそれぞれ以下のような働きをするからだと考えられています。

また、漬けておくだけで自然に塩や砂糖の味がつくため、ブライン液に漬けた食材は下味をつける手間を省くこともできます。

基本のブライン液の作り方

では、実際に基本のブライン液の作り方を見ていきましょう。

基本のブライン液

ブライン液の使い方は非常に簡単で、ジップロックなどのフリーザーバッグに食材とブライン液を入れて冷蔵庫で保管するだけです。

ジップロックに入れたら、できるだけ空気を抜くのを忘れずに行いましょう。

ブライン液の漬け置き時間は？

ブライン液に漬けておく時間は、時間に余裕があれば1晩置いておくのがおすすめです。例えば、翌日の朝に使う食材を前日の夜にブライン液に漬けておいたり、夜に使う食材を朝、ブライン液に漬けてから出かけたりすると、しっかり漬けることができるでしょう。

もし、どうしても時間がないという場合は、最低1〜2時間くらい漬けておくと良いでしょう。特に、食材を小さめにカットたり、フォークで数カ所に穴を開けたりして、中までブライン液が染み込みやすくすると時短で漬け込むことができます。時間がない場合は、ぜひ試してみてください。

ブライン液で作ろう！「レンジで作れるよだれどり」

今回は、ブライン液を使ってレンジで作る「よだれどり」のレシピをご紹介します。

まとめ

ブライン液は水に塩と砂糖を混ぜるだけで、簡単に作れる調理液です。塩と砂糖の効果で肉に入った水分を閉じ込めてジューシーさを保てるだけでなく、食材の表面をコーティングしてうま味を逃さず、加熱による縮みや凝固を抑えてパサつきにくくしてくれます。今回ご紹介したレシピは一例ですので、ぜひ他にもブライン液を使って肉や魚を美味しく食べてくださいね。