【種類別】春が旬の魚介類一覧!おすすめの料理や栄養素も解説
冬の寒さを乗り越えた魚介の多くは、3~4月になると産卵期を迎えます。産卵に向けて、栄養や脂肪分を身体に蓄えているため、旬の魚介を摂取することでおいしいだけでなく、栄養も確保できます。 そこで、この記事では、春に旬を迎える魚介類を紹介します。
【魚】春が旬の魚介類一覧
ここでは、春が旬の海水魚や淡水魚を紹介します。
真鯛(マダイ)
マダイは3月~5月に旬を迎える、赤い魚体が特徴の魚です。「めでたい」とかけた尾頭付きは、日本人になじみ深く縁起物として祝いの席にも重宝されています。
たんぱく質やビタミンA、ビタミンC、ビタミンB2などの美肌づくりに欠かせない栄養成分を多く含んでいます。
お刺身や塩焼き、煮つけ、蒸して鯛めしや鯛しゃぶなど、さまざまな食べ方が楽しめます。
鰹(カツオ)
カツオは、4月~5月に旬を迎える、しま模様が特徴の魚です。
「高たんぱく低カロリー」なので、ダイエット中の方もおすすめです。鉄分が多く、貧血予防にも適しています。
血合い部分に栄養素が豊富に含まれているため、刺身やたたきにして食べることがおすすめです。
鰆(サワラ)
サワラは、5月~6月に旬を迎える、細長い魚体が特徴の魚です。
たんぱく質やカルシウムの吸収をサポートするビタミンDを多く含んでいるため、骨粗しょう症などの予防にも効果的です。
塩焼きにしてレモン汁をかけることで、臭みが消えてさっぱりと食べられます。
眼張(メバル)
メバルは3月~6月に旬を迎える、張り出した目が特徴の魚です。「春告魚(はるつげうお)」とも呼ばれており、春を代表する魚として親しまれています。
たんぱく質やDHAやEPAを含んでいるため、免疫力向上や生活習慣病の予防にも効果的です。
淡白な味わいのメバルは、煮つけや唐揚げにしたり、アクアパッツァやブイヤベースなど洋風な味付けにしたりすることがおすすめです。
鰊(ニシン)
ニシンは3月~6月に旬を迎える、銀色の魚体が特徴の魚です。ニシンもメバル同様に「春告魚」と呼ばれています。
たんぱく質やビタミンB群、カルシウムを多く含んでいます。ビタミンB群は糖質や脂質、たんぱく質をエネルギーに変換するために欠かせない栄養素です。
脂が豊富なため、焼くことでうまみが増すため、シンプルな味付けでもおいしく食べられます。
桜鱒(サクラマス)
サクラマスは3月~5月に旬を迎える白身魚です。鮭と同様に川から大海に出たのち、産卵のために川に戻ってきます。ヤマメと同じサケ科に属していますが、ヤマメは川で過ごすため、海に出ることがない淡水魚という違いがあります。
サクラマスも、DHAやEPA、ビタミンD、ビタミンEなどの栄養素を多く含んでいます。
サクラマスは寄生虫アニサキスが潜んでいることがあるため、「加熱調理用」や「生サクラマス」の場合には、しっかり加熱してから食べるようにしてください。
【貝類】春が旬の魚介類一覧
ここでは、春が旬の貝類を紹介します。
蛤(ハマグリ)
ハマグリは3月~5月に旬を迎える、縁起物としても有名な貝類です。ひな祭りや結婚式の和食にお吸い物として調理されることも多くあります。
エネルギー産生に関わる600種類以上の酵素の働きを促進するマグネシウムや鉄分、亜鉛などのさまざまな栄養素を豊富に含んでいます。
スーパーで購入しても砂が抜けていない場合があるので、塩水に浸して2~3時間冷蔵庫で保存して、砂抜きすることがおすすめです。
浅蜊(アサリ)
アサリは4~5月と9~10月に旬を迎える貝類です。身が厚くなる旬の時期には、潮干狩りを行う人が増えますね。
骨を作るカルシウムやカリウム、亜鉛、鉄など、身体の神経やホルモンの働きを調整してくれるミネラルを多く含んでいます。また、血を作る造血作用を担うビタミン12は貝類で最も含有量を誇ります。
調理した汁に栄養素が多く含まれているため、煮汁ごと食べる汁物や炊き込みご飯などにすることがおすすめです。
【甲殻類・軟体類】春が旬の魚介類一覧
ここでは、春が旬の甲殻類や軟体類を紹介します。
桜海老(サクラエビ)
サクラエビは4月~6月と10月~12月に旬を迎える甲殻類です。資源保護やサクラエビが深海に移動してしまうために、漁が解禁されている期間は、年40日間程度しかありません。
たんぱく質やビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、カリウム、マグネシウムなどさまざまな栄養素が豊富に含まれています。特にカルシウムは牛乳の約6倍の含有量です。
生や素干し、釜揚げなどの種類がありますが、素干しのサクラエビが最も栄養素が高いといわれています。
甲烏賊(コウイカ)
コウイカは10月~4月と、秋から春にかけて長期にわたり旬を迎えるイカです。墨を多く保持しているため、スミイカとも呼ばれています。
高たんぱく低脂質であるため、ダイエット中にもおすすめの食材です。また、ビタミンA、ビタミンB、カリウム、ナトリウム、マグネシウムなどさまざまな栄養層が含まれており、免疫力アップや疲労回復、貧血予防などの健康効果が期待できます。
甘みが強く、味がしっかりしていることから、シンプルな味付けで食べることがおすすめです。
まとめ
この記事では、春に旬を迎える魚介類を紹介しました。
旬の魚介類の多くは産卵のために、栄養を蓄えています。身が厚くなるために食べ応えも良く、おいしく感じられます。シンプルにお刺身や焼き魚にしたり、アレンジをして普段よりも豪勢な食事を楽しんだりしても良いでしょう。ぜひ、春の魚介類を調理してみてはいかがでしょうか。